いずれにしても、平和とは結果ではなく過程です。 不断の営為によって保っているものなのです。

ここは現実的に国内外を見つめて具体的に平和を維持する方法を考え、実行しておかねばなりません。

平和を祈ることは大切ですが、祈るだけで保てるものでもありません。平和を祈るだけでは怠惰だといわれてもしかたがありません。

人は、恒久的な平和というものを考えることができます。日蓮御聖人は正法が行われることによって国家の安定があるとおおせです。

私たちはその実現をめざすとともに、その過程においては現実的であらねばならないのです。 こころの平和もまた、結果ではなく過程です。

日々の営為、日々の努力によって保たれるものです。 自分と向き合い、恨みや嫉み、驕りまた憎しみといった自らの心の内にあるものと闘かってこそ、こころの平和は保たれるのです。

その自分と向き合い、自分の心の内の悪しき感情と闘う強いこころは、本仏に帰依し、お題目を唱えることで実現するものと、私たちは考えています。