お知らせ

雪山童子(せっせんどうじ)

2017.01.06

昔むかし、雪山(せっせん)という山に、一人の若者が住んでおりました。その名は雪山童子。ひとり静かに仏道を行じておりました。世に仏はましまさず、教えを求める童子の思いは募るばかり。ある日のこと、童子が道を歩いていると『諸行無常、是消滅法』夢にまでみた仏の教えを説く声が聞こえてきたのです。 「いったい誰が…」童子がまわりを見渡すと、そこにはあら恐ろしや、髪は炎の如く、歯は剣の如き鬼神が立っておりました ....