
母の教えを怪我で実感
西田さん
祖母と両親が浄風会の信者でした。子どものころからご信心に特別な違和感や抵抗感はなく、すなおに受け入れていたように思います。
社会人になって実家を離れ、ご信心とは少し疎遠になりました。それでも盆と正月はだいたい実家に帰っていたので、お参詣はしていました。妻は仏教に抵抗はなく、御宝前のお給仕を欠かさずやってくれます。朝晩のお看経もしています。
母はとても熱心なご信者でした。難しい話はしませんでしたが、「このご信心はありがたい」と、日々に感じている思いをよく話していました。
私がご信心を強く意識したのは、息子が生まれたときです。息子はとても小さく生まれ、医者からは「育つかわからない。覚悟をしておくように」と言われました。本当に心配でしたが、母が懸命にご祈願をしてくれました。あるとき母が電話を掛けてきて、「絶対元気に育つ」と断言しました。理由を聞くと、日蓮聖人のお使いが来て「あなたの孫は育つ」と告げた夢を見たと。息子はいま、元気に働いています。
また、ご信心のありがたさを再認識させていただいたのが、6年ほど前の出来事です。私は、生コン工場でセメントの品質試験をする仕事をしていました。ミキサー車のドラムから出てくる生コンを一輪車で受けて試験室まで運び、検査します。50㎏ぐらいあるので、けっこう重労働です。それを運んでいて、たまたま滑って転倒しました。そのとき、足首を外側にひねって倒れたので、足首の骨が折れました。自分の不注意が原因ですが、滑りやすい路面を放置していたというのは会社側の落ち度でもあり、労災の認定がおりました。
そのとき、母の教えでもありますが、「大難が小難で済む」ということを思いました。
骨折はしたけれど、骨がずれていなかったので、手術をせずに済みました。手術だと3~4か月かかるところを、2か月で済み、ご信心のおかげと思いました。ずっと通院だったので、妻も看護が大変だったと感謝しています。
私は薬草や野草、健康茶などを生活に取り入れる民間の伝承医学の勉強もしています。始めてからは、もう10年以上経ちます。このときの怪我で、自分の身体で実地に試すことができました。漢方は骨砕補(こつさいほ)と疎経活血湯(そけいかっけつとう)を使いました。前者は骨の再生を助ける薬、後者は血液循環や水分代謝を活発にする薬です。自分に施すことで、東洋医学の効果を実感しました。西洋医学では対応できない部分をカバーしてくれるのです。
余談ですが、法華経の薬草喩品には「三草二木の譬喩」が説かれますよね。だけど、品名は三草二木喩品ではなくて薬草喩品です。なぜなのか。自分がしていることと何か関係があるのではと、興味を感じています。
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