
お計らいは偶然ではなく現証
谷澤さん
私は現在、東京都内を走る路線バスの運転手をしており、その仕事の合間をぬって、お参詣や浄風会の行事に参加しています。
熱心なご信者の家庭に育ち、子どものころから御宝前に手を合わせるのは当たり前だと思っていました。小さいころには、こんなエピソードもありました。
両親のおつかいで善家副会長のご自宅へ伺ったとき、道に迷ってしまいました。すると、どこからともなく聞きなじみのある音が……。音の方へ向かって歩くと、その先には、副会長のご自宅がありました。音の正体は、お看経の「木琴」でした。
木琴の音に導かれて副会長宅へ到着し、無事におつかいを果たすことができました。私は「御去様が守ってくださった」と思いました。
こんなふうに、ご信心を肌で感じながら成長してきましたが、思春期になると、周りの友達とは違い、うちだけ毎日お題目を唱えることに疑問を持ちはじめました。
両親から教わったお題目がありがたいのは、よくわかる。でも、なぜありかたいのかわからない。
葛藤を感じながらも、浄風会の教導者養成プログラムに参加し、教学に触れるなかで、少しずつその疑問に向き合っていきました。
そんなあるとき、バスの運転中に、突然飛び出してきた歩行者が目に入り、急ブレーキをかけました。
南無妙法蓮華経!
とっさにお題目を唱えました。運転手は常時車内マイクを付けているので、私が唱えるお題目がバスの車内に響いたようでした。事故を起こしていないことを確認してから、乗客に急停車のお詫びのアナウンスをし、その日は冷静に安全運行を続けられました。
このときは「お題目がとっさに口から出るなんて、僕の体にはお題目が染み付いてるんだなあ」と心底思いました。お客様の命を預かる仕事なので、お題目を唱えることでいつも御法様に守られている安心感がある、と実感しました。
今は、すなおにお計らいを感じられる心と、家族でご信心の話ができることに、喜びを感じています。これからますます浄風会でも活躍し、御法様からいただくお計らいは、たまたまの偶然ではなく、現証なんだと話していきます。
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