今月の教え

9

2025

病の良薬

病になったご信者への日蓮御聖人の励ましのおことばを受け止めよう

今回は病気の話です。皆さんの中にも、現在病気を抱えている方も少なくないでしょう。

日蓮御聖人の檀家に、太田乗明という人がいました。
ある時この人が御聖人に宛て、重病に罹り苦しんでいます、という内容の手紙を書きました。そのご返事が『太田入道殿御返事』という御書として残っています。

この中で御聖人は、天台大師が書かれた「摩訶止観」にある「病の起る因縁を明すに六あり」という言葉を引用して、ご法門をされています。

人が病気になる六つの原因とは、「①四大順ならざる故、②飲食節ならざる故、③坐禅調わざる故、④鬼便りを得る、⑤魔の所為、⑥業の起こるが故」と挙げています。

現代のことばで分かりやすく言い換えれば「①天候不順、②暴飲暴食、③不摂生、④ストレス、⑤過度の欲望、⑥過去世に自分が作った業」となります。そして、御聖人はこの中の六番目が最も厄介な原因だと述べられています。

昨今は相変わらず健康ブームが続いていて、テレビのCMでも、健康器具、健康食品、サプリメント等々、そんなのばかりが目に付きます。しかし、何か大事なところが抜け落ちているように感じます。
確かに健康は大事ですが、健康ならば幸せかと言うと必ずしもそうではありません。健康は目的ではなく、健康で何をするかが大事なので、そこのところを勘違いしてはいけません。

それはさて置き、御聖人の御法門の大切なのはここからです。
病の原因が六つあると言っても、問題は六番目の業が引き起こす病で、これは簡単には治るものではありません。中でも最悪なのは、御題目のご信心を誹謗したという業による病なのです、と説いておられます。

下総中山の太田乗明といえば、堅信で名高い信者でした。そういう人でも目に見えない過去の謗法罪を背負っていて、その治し難い業病は、ただ法華経の信心で治すしか道はないのです。

いまの病気の苦しみは、じつは過去の業が原因で、それをご信心で清算しているからです。これを「転重軽受」といいます。しかも、この法華経は「閻浮提の人の病の良薬」(薬王品)だから、必ず治って更に寿命を延ばすことができるでしょう、と諭しておられます。

どんなに気を付けていても、一生涯無病息災でいられる方はいないでしょう。必ず病気に罹る時が来ます。そこで大事なことは、それをどう受け止めるかということです。

御書の冒頭で御聖人は「お手紙を拝見して、一度はお気の毒にと思った。しかし、病気があるからこそ信心が固まる。そう考えれば何と喜ばしいことか」と仰っています。

これは決して他人事ではありません。現在病気と闘っている人はもちろん、健康自慢の人だって、いつか必ず病気に罹る時が来ます。そんな時この教えを思い出して、自分自身に向けられた御聖人の励ましのお言葉と受け止めて、病を乗り越えていただきたいと思います。

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